音楽のすすめ

ここでは「音楽っていいよ」な話をしていきます。なぜいいよと言えるのか?それはたくさんの楽しみ方があるから。自分で歌ったり、演奏したりするのが好きとか。自分で歌うのは苦手だけど、人の歌を聞くのは好きとか。リズムに乗って踊るのが好きとか、得手不得手、好みもさまざまありますよね。聞く、見る、歌う、演奏する、踊る。楽しみ方が一様ではないところが音楽の最大の魅力の一つであり、自分に合った楽しみ方を見つけられたら世界が一気に広がること間違いなしです。

すすめ1:自分の好きな音楽を見つけましょう

一口に音楽と言っても、スポーツに種目がたくさんあるように音楽にも種類がたくさんあります。 私も詳しい訳ではないのですが、使う楽器や起源などで様々に分類できますが、有名どころと新旧おりまぜ8種を紹介していきます。

<クラシック音楽>
一般的に「クラシック音楽」と言えば、西洋の1500年〜1900年代の芸術音楽のことを指します。 さらに時代ごとに、バロック音楽、古典派音楽、ロマン派音楽、近代・現代音楽と分けることができるそうで、昔は貴族といった一部の特別な人のみが嗜むものでしたが、時代が進むにつれ、様々に派生して一般人にも広まっていき、今日に至っては最大級の音楽ジャンルの一つです。習い事でするピアノやヴァイオリンなどは、クラシック音楽であることがほとんどです。長い歴史もあり、体系的になっているので教室などで教わりやすい音楽です。
スタイル:クラシックピアノやオーケストラなどコンサートホールなどで演奏されることが多い。

<ゴスペル>
ゴスペルは教会で歌われる賛美歌です。ただの賛美歌ではなく17世紀頃にアフリカ系アメリカ人から生まれたアフリカ独特のリズムとハーモニーで奏でられた音楽ジャンルです。このアフリカ独特のリズムは、後に紹介するジャズやロックなどたくさんのジャンルに影響を与えているそうです。日本では「天使にラブソングを」というゴスペルを題材にした映画が有名で、あのイメージを持っている人が多いかもしれませんね。
スタイル:無伴奏のア・カペラ形式やオルガンなどの伴奏で、聖歌隊によるコーラスが多い。 「歌う」ことが好きな方は「コーラス」も合いそうですね。
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<ジャズ>
ジャズといえば、クラシック音楽と同様に認知度が高い音楽ジャンルです。1900年代の最初にアフリカ系アメリカ人のコミュニティで生まれた音楽で、西洋のクラシック音楽に対抗した自由な音楽性が特徴です。アメリカから世界中に広まり、国や地域ごとの音楽文化の影響を受けて多種多様なスタイルのジャズが各地に存在しています。日本でも大人になってから音楽を始める人にも人気がある音楽ジャンルです。ジャズのノリのよさは好きですが、個人的にはクラシックの性質寄りである吹奏楽から音楽を始めた私にとっては、「即興性」がいつまでも苦手に感じます。
スタイル:ピアノ、サックス、トランペット、トロンボーン、歌唱などソロスタイルもあれば、複数の吹奏楽器で構成されたビックバンドスタイルもある。

<カントリー音楽>
カントリーはアイルランド音楽や民謡が起源とされる、1930年代にアメリカ南部で発展してきた音楽ジャンルです。ゴスペルやジャズが黒人文化起源のジャンルであるのに対して、白人労働階級のフォーク・ミュージックです。 クラシックやジャズほど有名ではないですが、型にはまらない軽快なリズムや故郷を思った郷愁的な歌詞などにファンは多いです。日本では、「アメリカ民謡」「オールドタイム」「ブルーグラス」など呼ばれ方は様々ですが、よく大学で愛好会があるのを見かけるな〜と思います。
スタイル:ギターやベース、ドラムのバンドの基本的な楽器に加え、フィドルやバンジョー、スティール・ギターなどの弦楽器が多用される。

<ロック>
カントリー音楽が起源となって、イギリスやアメリカで多様な展開をした音楽ジャンル。基本的に電子楽器で増幅させた大音量のサウンドが特徴。 「バンド」と聞いて多くの人が思い浮かべるカタチ。高校や大学のクラブにあるいわゆる「軽音楽部」は、このロックバンドの演奏スタイルであることが多いですね。アーティスト層も厚く、幅広い年代に、聞かれて演奏されている音楽ジャンルです。このロックの特徴を尖らせていくと「パンクミュージック」「ヘヴィメタル」といったさらに個性的なジャンルが派生しています。
スタイル:ドラムセットにボーカル、リードギター、リズムギター、ベースで一般的なバンド形態になる。

<テクノ>
テクノは1970年代前半に流行したダンスミュージック「ディスコ」が起源です。 ディスコの早いテンポと一定のリズム、大音量のボーカル、そして客を踊らせるための音楽という音楽的特徴の影響を色濃く受けています。 シンセサイザーとリズムマシンの無機質音で作られるのが「テクノ」の特徴ですが、Youtubeを少し見るだけでも、電子楽器で楽曲を作るDTM(デスクトップミュージック)が爆発的に広がっていて、「テクノ」の系譜がわからないくらいに様々なジャンルと融合してるのを感じます。
「演奏する」というよりは、楽曲を作りたい人、電子機器を扱うのが得意な人、個人でも多彩な音を作りたい人におすすめなジャンルです。

ここからは日本で生まれた音楽に注目します。

<歌謡曲 & 演歌>
歌謡曲とは、1960〜1970年代つまり昭和に流行した日本のポピュラー音楽の総称です。アイドルがソロで歌う歌謡曲はその代表格って感じです。80年代以降は、同じ「日本のポピュラー音楽」でも「J-POP」と呼ばれてかなり守備範囲が広がります。音楽の規則性はどんどん破られ表現が自由になって「次がどんな曲調になるか想像がつかない」って感じることがよくあります。
演歌は日本的なイメージが強いので昔からあるのかと思いきや、歌謡曲の派生ジャンルです。日本古来の民謡などで使用されてきた伝統的な音階で作られているのが特徴的で、感情を荒々しく、歌い上げるような感傷的な表現が多いです。歌謡曲も演歌もリズムが規則的で1人歌唱曲が多く、基礎歌唱力とテクニックが必要とされる点はボーカルを丁寧に始めたい人向きだなと思います。楽曲としての分類が明解で需要もあるジャンルなのでカラオケでも練習しやすいですし、気軽に始められる趣味ですね。
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すすめ2:好きな音楽の見つけかた

映画やドラマ、ネットも含め、メディアの興味を持たせる力というのはかなり大きく、惹きつけられるきっかけになりやすいですね。興味がありそうな音楽を検索してYouTubeなどで聞いてみてもいいですし、今時な見つけ方としてウェブアプリを使って見つけるというのもあります。音楽ジャンル名をクリックすると代表的な楽曲が流れるというミュージック・マップがあり、ネットで話題になっているそうです。膨大な数のジャンルやアーティスト名などを相関図にしてみることができます。マイナーなものでも自分が好きと思えるものと出会える機会が増えると思うと、こういうのもおもしろいですね。


『Every Noise at Once』


あと、音楽はずっとできるといのが趣味としていいところです。 プロスポーツの世界だと、20代、30代で第一線を退いてコーチやトレーナーになっている印象ですが、そう考えると、音楽は精力的に活動できる年齢期間がものすごく長いです。70、80代でも活動している人は多くいて、「生涯現役」なんてザラなんじゃないかと思います。

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